BABY BABY BABY!!



正直言って、最初は中身空っぽな映画だな〜と思いました。だってボク的には、ストーリーを追っていくと、自分の子供が産まれた時の事を思い出しちゃうんだもん。だからこの映画、出産経験のある女性や立ち会った経験のある男性、もしくは「ナースのお仕事」に超ハマった人がノスタルジックな思い出に浸るため(その煽り文句がないと企画が通せないだろうからなあ)に作った作品じゃないの?と邪推してしまいましたもん。

ところが!後になって重大な事実に気付きました!あちこちに張った伏線が放置プレイのまま話が終わってしまっている!これでいいのか?(怒)具体例を挙げて行くと

・子供の父親である谷原章介と結婚するの?

なし崩し的に同棲しているけど、話題になっているのは「出産費用は心配しないで」だけで、「できちゃった結婚って事で入籍するか?」とか「結婚しないけど認知はする」とか、そういう大事な会話は一切なし!谷原章介は自分の子供が出来る事に大喜びだったけど、いちばん肝心な点をスルーしてどうすんの??

・全く何の軋轢もなく、簡単に仕事辞めてるけど、産んだ後はどうするつもりなの?

仮に結婚しないで「働くママ」になるのだとしたら、それこそ臨月ギリギリまで働いて、育児休暇を取って、それから復帰するのが普通のパターンじゃないの?おまけに『雑誌の副編集長』なら、そんな簡単に辞職できるか?最低でも引き継ぎとかで2週間は最低必要だと思うんだけど。もしこの映画の隠れテーマとして「出生率向上の啓蒙」があるのだとしたら、その辺をちゃんと押さえるのが筋だと思うんだけど。

・結局、神田うのの相手は誰だったの?

まあこれはギャラやスケジュールの都合もあるだろうから、一概に断罪は出来ないけど、出番が少なすぎて、「満月の夜のオールスターズ出産」の人数合わせにしか見えないんですけど。

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とまあ、批判的な意見ばかり書いて来たけど、斎藤由貴の産婦人科医は良かった!恥ずかしながら、見た時は「誰だコレ?」と思い、公式サイト見てようやく気付いたボケナスです(苦笑)彼女と母親役の吉行和子の2人がいちばん演技上手だったね(^^)