ハッピーフライト






少し前の「フライング・ラビッツ」に続く『スッチー物語』後半戦かと思いきや、ボクの思惑を大いに裏切る内容でした。少なくとも、特定の個人(ボクの場合は綾瀬はるか)を目当てに観に行くと「何か出番少ねえなあ」と思う事この上ないですね。ただ監督も煽り番組で「主役は飛行機です」と言ってたから、少なくともその点では嘘は言ってないし、その「飛行機に携わる大勢の人々を描く」映画だということをキッチリ認識して見れば面白いんだろうなあ。

ただボクは、あくまで「人」でどうしても評価してしまうので、綾瀬はるかが「新人CAのドジっ子でも、機転をきかせて炊飯器でケーキを作り、パーにしたデザートの代わりにして乗り切る」とかの小ネタ部分した楽しめなかったのです。(あとは時任三郎×田辺誠一の「こういう時こそまず笑え」「あっはっは・・・」とかね)

そういう意味で予想外だったのが田畑智子。「アフタースクール」以来だったので、「半年経ってないのに、ずいぶん丸顔になったなあ」と最初は思ったけど、彼女が予想以上に出番多い(それこそ吹石一恵以上じゃないの?)のが嬉しかったですね。そもそも『スッチー地上班』なんてジャンルの職業がある事にビックリしたけど、ロビーでの活躍とラストで美味しい所を持って行くあたりは抜群だったなあ。何か煽り番組によると、全速力で走って転んだ時、胸に装着したトランシーバーのせいで肋骨にヒビが入ったと言うから、文字通り「身体を張った演技」だったんですね。

それにしても、せっかくこれだけいいキャストを揃えたのに、前述したように各自の出番が少ないのは本当に勿体なかったですね。何やら公式サイトを見ると、スピンオフミニドラマなるものがANA飛行機の機内で宣伝を兼ねて上映してるそうだけど、それなら連ドラにして毎週1人に焦点を絞った1時間ドラマを作るのを見てみたいなあ。綾瀬はるか回なら「1年後に後輩が来て指導するけど、先輩からは相変わらず怒鳴られる」とか、田畑智子回なら「例の男との恋愛話」とか。充分ワンクール行けると思うんですけど、どうでしょうかフジテレビさん?(笑)