ストーリーは思いっきりベタである。「付き合うフリをする」はずが、お互い本気になって最後はラブラブのエンディング。だがそれがいい！そして最近の映画にしては珍しく、90分という短さ。だがそれがいい！特に気持ちが凹んでいるときは、そういうお約束でさっさと終わる映画に浸るのも、精神安定上いいものです。

本作は書けない脚本家に何とかして書かせる話だが、話の流れで「劇中劇」と「劇中劇の劇中劇」が出て来て、深キョンが１人３役！これは思わぬサプライズだったね。そして最近は悪役の多い椎名桔平がようやく報われる（？）役になってくれて何よりです。

まあ深田恭子はどんな役をやっても「職業・深田恭子」というくらい、役の属性を本人の性格が上回ってしまうので、１人３役でも、みんな同一人物（当たり前だけど）に見えてしまうのは、もう脚本以前の問題なので、そこにケチをつけるのなら、もう他の俳優さんに演じてもらうしかないよ。これ一応褒めてるんだぜ？

という事で、深キョンのコスプレが見たい人や、前述した精神安定を求めている人にとっては、とても心温まる作品になってるので、そういう方々には是非ともお勧めです。そうでない人には物足りないと思いますが、それは縁が無かったと思って諦めてください。以上！